2012年5月20日日曜日

ソウルからのオススメ日帰り旅行① 全州(チョンジュ)[全羅北道]


今回からソウルに23日あるいは34日のフリープランで旅行されるお客様に1日だけ使って、地方へのオススメ日帰り旅行を不定期ですが連載して行きたいと思います。

 ソウルから日帰りできる観光地は数多くありますが、最近人気のある街並みを散歩するコースとして、古くからの街並みが残り、ビビンバや軽くて健康にも良いと注目されている酒・マッコリ等、料理の美味しい所で有名な全州(チョンジュ)をご紹介します。全州は韓国の南西部にある全羅北道(チョルラ・プクト)の道都で、西は平野でその先には黄海が広がっており、東は山々が連なっています。海と山の接点に位置するため物資の集積地として古代から開け、短い期間ではありますが、韓国を構成する小国家の首都にもなりました。また、朝鮮王朝[13921910]の国王・李氏の故郷としても知られています。


全州観光の楽しみは何と言っても韓国の古い町並みが残る韓屋村の散策でしょう。約700棟現存し曲線の瓦屋根と木造建築、人の背丈ほどの土塀が特徴です。思いのままにゆっくりと、入ってみたいなと思った路地裏の狭い道をぶらりと歩き、行き止まりのようでその先に道が続き、また別の場所に出てきてしまった・・・ 静けさと落ち着きが心地良く、どんどんその先へその先へと歩いてしまうでしょう。
観光スポットとしては朝鮮王朝初代国王・李成桂(イ・ソンゲ)を祀った慶基殿(キョンギジョン)、韓国で古くからあるカトリック教会の殿洞聖堂(チョンドン・ソンダン)、李成桂が倭寇を撃退した時に宴会を開いたとされ、街並み一帯を見渡せる梧木台(オモクテ)、城郭都市・全州の南門・豊南門(プンナムムン)、王朝時代から続く南部市場(ナムブ・シジャン)などがあります。
屋内施設は韓紙や陶磁器など伝統工芸を展示した工芸品展示館、韓国式漢方薬を展示した韓方文化センター、木版書画体験舘などがあり、制作体験できる施設も数多くあります。これらをすべて見学すると一日では足りないくらいでしょう。

全州は料理の美味しい所でも有名です。海や山が近く、街の西側一帯に広がる湖南平野は昔から上質の米が採れる所として知られています。このため、かつてはしばしば争いが起き、日清戦争のきっかけとなった東学党の乱もこの地方で起こりました。このような豊富な食材を使った料理が全州ビビンバです。温かいご飯の上に色とりどりの野菜や肉をのせ、食べる時に唐辛子味噌[コチュジャン]に絡めながら混ぜます。これにたくさんのおかずとスープが付きますので食べ応えがあります。

ソウルから全州までのアクセスは高速バスなら江南の高速バスターミナル[セントラルシティ]から510分間隔で、東ソウルバスターミナルからは30分間隔で共に所要時間は3時間弱です。列車は龍山(ヨンサン)駅から高速鉄道KTXや一般列車がありますが、本数はバスから比べると少ないです。
朝早くソウルを出発し、午前中から全州を散策。ビビンバの昼食をとって、またぶらぶら歩き、疲れたら少し休憩。夕方に全州を発ち、夜にソウルに戻る。このような一日地方を満喫する旅行中の旅行をしてみてはいかがでしょうか。

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マッコリ
韓国が豊かになる以前の1970年代の雰囲気を残した全州のマッコリタウンでやかんに入ったマッコリをたくさんのおつまみを食べながら古きよき韓国を味わえます。

パンソリ
パンソリとは歌い手と太鼓の二名で奏でる韓国の古典音楽。太鼓の拍子に合わせながら歌い手が抑揚の効いた声で古典文学の物語を歌う韓国文化の神髄の一つです。

グルメ(全州料理)
豊かな物資の集まる全州は海の幸・山の幸が豊富で高度な料理が発達しました。宮廷料理を起源に持つ韓国版フルコース・韓定食、たくさんの肉や野菜(ナムル)を御飯の上に載せ一緒に混ぜて食べるご存知ビビンバ、酔い覚まし・酔い止めとして食べるあっさりとしたコンナムル・クッパ(モヤシスープ御飯)など、代表的料理をすべてツアーに取り入れてございます。

学忍堂(ハギンダン)[伝統家屋宿泊]
学忍堂は全州韓屋村でも最も古くからある韓屋で韓国独立の父と言われる白凡・金九(キム・グ)とも縁のある所です。


このように全州の文化を余すことなく凝縮したツアーです。どうぞお楽しみに!!

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