2014年5月29日木曜日

パンソリがしみじみ沁みる

年とったせいか、古典芸能を見たり聞いたりするのがとても楽しいです(テヘ)。
つまり、文化的なものを受け入れるだけ成長したってことでしょうか(テヘ)。
パンソリ
韓国の民俗芸能「パンソリ」も、20代のころは「ふーん」と思っていたけど
アラフォーになった今、「いいなあ~」ってしみじみ思うようになりました。

パンソリとは全羅道で発達した民俗芸能で、歌い手と太鼓の二名で行う演劇です。

太鼓の拍子に合わせながら、歌い手が抑揚の効いた声で古典文学の物語を歌います。

お題は「春香伝」(チュニャンジョン)や「沈清伝」(シムチョンジョン)などの
悲恋ものの古典なのですが、聞き取れなくてもその声や拍子だけでも
魂にひびくものがあります。
(※「春香伝」(チュニャンジョン)は映画にもなっており、今や「馬医」などでおなじみの中堅ミュージカル俳優のチョ・スンウのデビュー作です。ちょっとエッチなシーンもあり、チョ・スンウのお尻も話題になりました。←脱線)
ちゅにゃん

パンソリには東西の流派があり、
蟾津江(ソムジンガン)を境として南原、求礼(クレ)、淳昌で発達した全羅道東部の「東便制」(トンピョンジェ)と
宝城(ポソン)、光州(クァンジュ)、康津(カンジン)等で発達した西部の「西便制」(ソピョンジェ)があります。

東便制は約200年前、パンソリの名人・宋興祿(ソン・フンノク)により南原を中心に発展し、男性的であり、闊達で勇壮的という特徴があります。

一方、西便制はソフトな中にも素朴で切ない歌声のものが多く、どこか女性的と言われ、林權澤(イム・グォンテク)監督の大ヒット映画「風の丘を越えて」のテーマとなりましたね。

パンソリとして多く紹介されるのは西便制のほうです。リズミカルで、声の張りや返し等の歌唱法や、声の余韻を短く切るテクニックが特徴です。

現在は全州や南原をはじめとして各地で定期公演が行われていますので、旅のハイライトにパンソリを見るのもお薦めです。
帰りには、歌い手さんみたいなリズムですいすいステップ踏みたくなること間違いなし!



黒田福美と行く!韓国ぐるぐる 第5回「全羅北道」~願いを叶える!?4日間~風灯飛ばしに願いを込めて♥初夏の茂朱(ムジュ)ほたる祭り見学とパワースポット馬耳山塔寺(マイサンタプサ)♥七夕伝説と古典ラブストーリー『春香伝』ゆかりの地を訪ね全州韓屋村でパンソリを聞く!充実の4日間~

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