2014年3月12日水曜日

無形文化財・李先生の【スルメ カービング】がすごすぎる

突然ですが、韓国の伝統的な結婚式等で見かける
これ↓が何でできているかわかりますか?
美しさに圧倒されます


よく見えませんか? 細部をアップで見てみましょう。これです↓
キレイだけど匂いそうな気もする
























なんとこれ、実は干したイカ、つまり「スルメ」でできています!!!

「オジンオオリム」というこの飾りは元々王さまに献上したり、
祭祀の時に神様に奉献したものの一つなんです。

一つの芸術作品とも言えるオジンオオリムですが、
この写真は光州の無形文化財に指定された名匠、李愛燮(イ・エソプ)先生の作品です。

光州広域市無形文化財17号南道儀礼飲食匠  李愛燮先生


宗家の長男の家に生まれた李先生は
幼い頃から伝統飲食や伝統儀礼に囲まれて育ちました。

宗家といえば家門を受け継ぐ本家中の本家のこと。
そんな宗家の長男のお嫁さん(李先生のお母様)は、
数々の厳しいしきたりを学ばなければならず、それは大変です。

祭祀(チェサ、日本でいう法事)等、親戚の集まりは基本的に宗家で行われる事から、
李先生は、そのたびにおもてなしをする母や祖母を見て育ち、
さらに7人兄弟の長女だったことから、率先してお手伝いをしていたそうです。

お手伝いをしながら自然と料理の腕が上達し、同時に礼節も備え、
名家の儀礼飲食を継承し、磨いてきました。

そして李先生は21歳の時に結婚します。
嫁ぎ先は全羅南道長城郡にある宗家。

6人の子供を育てながら宗家の嫁としての仕事をこなすなかで、
彼女の婚礼飲食の腕が良いことが知れ渡り
親戚や友人たちから婚礼飲食を頼まれるようになり、
快くお手伝いをされていたそうです。

李先生は1987年頃から、本格的に婚礼飲食の依頼を受け始めました。
材料費や手間を考えるとほとんど儲けにはならなかったけど
好きな事だからと、楽しくてしかたなかったそうです。

現在では、韓国伝統の趣と味を生かした精巧な才能が認められ、
光州広域市の無形文化財(南道儀礼飲食匠)に登録。
また、様々な大学で講師として招かれ、伝統儀礼飲食に関する講義を行うなど、
韓国の婚礼飲食の伝統と南道飲食の脈を受け継ぐ名人として活躍されています。


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李愛燮(イ・エソプ)先生から韓国の伝統料理や家庭料理を直接教えていただく
【ゴールデンウィークに行くプチ料理留学---無形文化財の名匠から韓国料理フルコースを習う光州7日間の旅】 募集中です。

李先生の授業を短期で受講するクラスの開催は大変まれなことです。
ツアーでこの貴重な体験を楽しんでいただくことはもちろん、
伝統の味とともに、
宗家に受け継がれる「おもてなし」の心もぜひ味わってくださいね。

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